高橋由

エピソード

鍼灸の免許を取得後、NYに渡り美容と語学の勉強をしました。当時私は東洋医学を使った体の治療メインの鍼灸師になりたいと思っておりましたが、厳しいこの業界でやっていくために+αの技術の習得と日本の繊細な技術を世界に広めたいと思い渡米を決めました。エステ学校では、一般のお客様に施術するインターンのカリキュラムがありました。一人の黒人女性の施術に入ったときに、私がマスクをしていたのが気に食わなく、ベッドに寝た瞬間にすごく大きな声で怒鳴りながら差別用語を連発されました。すごく怖かったですが、とにかく寝てほしいと思い彼女の気持ちが落ち着く様に心を込めて施術をしました。そして施術も終わり、彼女が起きた時に綺麗になった顔を見て「ありがとう」と言ってくださり、「忙しくて、余裕がなかった」と最初の言葉も全て謝ってくれました。施術前後で別人のようになった彼女を見て、そこで初めて美容の奥深さと魅力に取り憑かれました。またこういった差別は彼女だけに限らず、アメリカに住んでみて日常茶飯事で感じることが多かったです。この様な経験から”綺麗になる”こととは、外見だけでなく心にも影響することを身をもって感じました。今はカドモリの一員として、目の前のお客様に真摯に向き合い、綺麗になることで豊かな人生を送れるお手伝いができたらいいなと思っています。また私自身が母になったことで子育てをする女性の気持ちが分かるようになり、子育ての合間にご来店されたお客様にも美と癒しを提供し、また育児を頑張ろう！と思ってもらえるそんな息抜きの場所になれたらいいなと思います。そしていずれは本来の目標である日本の技術を世界に広め、美容を通じて差別のない世界にすることが私の夢でもあります！！！